ノワイヨンはフランスのピカルディ地方にある人口1万5千程の町、パリの北100km程に位置しています。ノートルダムカテドラル(Cathedrale Notre-Dame)は前の教会が1131年に焼けた後に建てられました。西側にある二つの未完成の塔は13世紀のもの。西正面のポーチは14世紀に増築されました。交差廊の北袖廊端と南袖廊端は半円形で珍しい形です。身廊の長さは105m 天井の高さは23mで、下から大アーケード、トリビューン(2階席)、トリフォリウム、高窓(クリアストーリー)の4段構成になっています。

 近くに位置するラン(Laon)ソワッソン(Soissonn)の教会などと共にロマネスクから初期ゴシックにに移行する時代の建築の代表的な例です。私はたくさん教会を見るうちにロマネスク建築とゴシック建築は対立概念ではなく、連続的に移行する共通性を持ったものと思うようになってきました。特に初期ゴシックは両方の魅力を併せ持ち最も好きな教会建築です。

1 西正面とポーチ

 

2  西正面中央戸口

 

3 身廊

 

4 身廊側面 下から 大アーケード トリビューン トリフォリウム 高窓

 

5 後陣(内陣)から身廊を望む

 

6 交差部 北袖楼 袖廊は半円形の平面で古いタイプの物である

 

7 南側廊祭室

 

8 クロイスター(回廊1230年)から半円形の北袖楼と飛梁(フライングバットレス)を見る

 

9 クロイスターから西側にある塔を望む

 

10 参事会室(チャプターハウス 1230年)

 

11 参事会室(チャプターハウス 1230年)

2009.9.30 update

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