Vol.1

 ロマンモティエはスイス西北部フランス語圏に属するヴォー州(Canton de Vaud)にある人口400人程の小さな村、訪問後フランスのジュラ地方へ向かい車で30分程で国境を越えた。

 聖ペテロ聖パウロ教会(Eglise St-Pierre et St-Paul)はかわいらしい 修道院附属教会だ。教会を馬蹄形に取り囲むように建物が連続してた建っていて、時計塔をくぐると教会のポーチが見える。閉ざされた空間が心地よい。

 ここには5世紀に小さな教会堂が建ち、その後7世紀に一回り大きな教会堂になり、10世紀から11世紀にかけて現在の身廊部が建設された。その後12世紀にナルテックス(玄関間)13世紀にはゴシック様式のポーチ、14世紀になり内陣がゴシック式に改装された。

 ここは現在はスイスに属するが建設当時はブルゴーニュの文化圏だった。10世紀初頭に建てられた第2クリュニュー教会のミニチュアのような形なのだそうだ。ロマネスクとしてはほっそりとした印象である。

 天井や窓の周囲のの彩色はきれいに補修され素朴で美しい。時計塔をでた隣の建物ではユーモラスな柱頭が展示されている。低いところにあるのでとても見やすい。

1 門よりポーチ(13世紀)とナルテクス(玄関間 12世紀)を見る

 

2  南西からの全景    

 

3 南西から袖廊と塔を見る

 

 4 南西から袖廊と塔を見上げる

 

5 内陣外部

 

6 内陣の東端は14世紀のゴシック様式

 

7 北側の袖廊

 

8 塔を北西から見上げる

 

9 北西から見る袖廊と塔

 

10 ナルテクス(玄関間)北側 ロンバルディア帯が回る

 

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2009.9.3 update