レシュティニ(Leštiny) はスロバキアの北部ジリナ県にオラヴァ地方にある小さな村、カルパチア山脈に抱かれ標高は586mである。そこに建つ木造の福音派(プロテスタント)教会 は1689年に完成した。 当時スロバキアはオーストリアのハプスブルク君主国の支配下にあり、1648年のウェストファーレン条約によるプロテスタントの権利獲得は、カソリック側の反撃により1681年のショプロン議会で決まった協約に制約されることになった。その協約25,26によると福音派の教会は道路に直接接してはならない、村落の境界に建てる、外観は近くの住宅に似せる。たとえ1本の釘といえども金属や石を使わない、鐘楼を建ててはならない、建設は1年以内に終える等非常に厳しい物だった。その規制のもとで出来た5つの福音派の教会を協約教会(Articular church) と呼び、Leštinyの教会はその一つで世界遺産に指定されている。木材は周囲の森ののトウヒを使っている。塔は創建100周年が近づく1770年代に建てられた。
Vol.1
1-1 道路側から見上げる
1-2 山側からの眺め
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Vol.2
2010.10撮影
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