今井町  その1

奈良県橿原市にある今井町は室町時代14世紀末から文献に登場し,室町時代末期15世紀には一向宗の町ができはじめました。戦国末期の天文年間(1532~55)には称念寺を中心とする東西南北4町からなる寺内町が成立していたようです。

織田信長が大坂石山本願寺を攻撃した1570年には今井町は今井兵部に率いられ参戦しますが、本願寺の敗北後1575年に赦免を受けその後武装解除して在郷町として発展します。江戸時代初期には人口4千を数え「大和の金は今井に七分』と謡われる繁栄を迎えました。

町は南北約300m 東西約600mの広さに整然とした碁盤目状の路がめぐり周囲は土塁と環濠で守られています。

 

今井町 01 ©Seki Kenichi

 

今井町 02 ©Seki Kenichi
米谷家 金具商だった 建物は18世紀中葉の物

 

今井町 03 ©Seki Kenichi
今西家 惣年寄筆頭の家柄で自治の中心の家であった 1650年の棟札がある

今井町 04 ©Seki Kenichi
同じく今西家 八つ棟造りと呼ばれる豪壮な建物 西側は環濠に面している

今井町 05 ©Seki Kenichi
河合家 上品寺屋の屋号で造り酒屋を営んでいた 18世紀中頃の建物

今井町 06 ©Seki Kenichi
豊田家 1662年に建てられた 前の持ち主は材木商の牧村家 屋号は西の木屋

 

今井町 07 ©Seki Kenichi

 

今井町 08 ©Seki Kenichi

今井町 09 ©Seki Kenichi

 

今井町 10 ©Seki Kenichi

 

今井町 11 ©Seki Kenichi
称名寺 本堂 江戸時代初期の建築

今井町 12 ©Seki Kenichi

 

今井町 13 ©Seki Kenichi
山尾家 新堂屋 町年寄の家柄

今井町 その2   今井町  その3

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