7 Mar. '05 更新

 古典的な人物ライティングに「レンブラントライト」という名前のものがあります。レンブラントは17世紀オランダの偉大な画家ですが、彼の絵を見ていくと決してレンブラントライトばかり使っているわけではありません。実は多彩な光を駆使しているのですが、いずれも人物に当たる光を非常に正確に描写しているように思えます。現実には起こりえない光で素晴らしい絵を描く画家も多く、例えば夜の画家として知られる17世紀フランスのジョルジュ・ド・ラトゥールは私の大好きな画家の一人ですが、彼の光は画家としてのイマジネーションにより作られた現実にはあり得ない光のように思えます。
 光に魅力がありかつ正確な画家を思いつくまま上げてみると、レンブラントの他フェルメール、ドガ がいます。このサイトでは、彼らの絵の中の人物ライティングの魅力と、写真的に見てどういう光を使っているかを、写真の作例も使い研究していくつもりです。これから随時更新していきますのでご期待下さい。