レンブラントライト  Rembrandt light (硬いライト 正面向き)
ライティングの方法

 原則的にはライトの位置は顔の斜め上45度、顔の正面から45度なのですが、顔の個性を観察してライトの位置は相当調節する必要があります。ポイントは影側の目の下にできる逆三角形のハイライトです。これはループライトにおける鼻の影が頬の影とつながってできた物と考えてください。
  古典的なライティングで写真館の写真には今も多く使われます。この光が最も顔の立体感を表現することができ、それゆえその人の個性を一番引き出しやすいと考えられたからではないかと思います。 
  学生の実習を見ていると、ライトの高さが不足してうまくいかないことが多いようです。前髪が多い人にはライトを高くすると目まで影になりやすいので難しいのですが、それ以外は大胆にライトの高さを上げてみましょう。ライトが低いと唇の横にうるさい小さなハイライトが入りやすいように思います。
 レフ板はあごの下と、ライトの反対側に2枚立てたいところです。横のレフ板はカメラすぐ横から斜めに当てたほうが鼻の横の影を明るくすることが出来ます。横のレフが離れると、暗い側の顔の半分のうち、頬が明るく鼻の横が暗くなり少々性格的に暗い印象になりやすいと思います。

 

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2005.3.4 V1.0