私の読書 2006年のベスト10

ベスト7までしか選べませんでした

第1位
ティム・オブライエン 本当の戦争の話をしよう

書かなければいけない事、最も書きにくい事を誠実に書いていて心を打たれる。「僕が戦場で死んだら」も同じく誠実ですばらしい

第2位
カポーテイ 冷血 緻密で非常な書きっぷりだが、センセーショナルではない犯罪の真実の様相、犯人は我々と違う人間ではない事を教えてくれる。「夜の樹」は全く違うジャンルの小説だがこれもすばらしかった
第3位
司修 純情歌

美しく辛い純愛小説。土の匂いと繊細な切なさが同居している

第4位
ドナルド・キーン 続 百代の過客 近代日本人の日記からこんなにもおもしろいものを紡ぎだした
第5位
ロード・ダンセイニ 51話集 不死鳥を食べた男 妖精が滅びゆく近代アイルランドの最後の幻影の光  
第6位
伊藤左千夫 野菊の墓 善意の人の群れが悲劇を生んでゆく  
第7位
橘木俊詔 格差社会 見た目以上に格差は進行している  
第8位
     
第9位
     
第10位
     

 

2002

©Seki Kenichi